2024年6月27日に任天堂の株主総会が行われた。
時価総額11兆円の企業の総会とはどのようなものだろうか。
会場
会場は京都市左京区にあるみやこめっせ。
京都市内の中で一番大きいイベント会場だ。ちなみにこの周辺には平安神宮や岡崎公園があり、すごく雰囲気が良く個人的にすごく好き。
用もなく京都に行った際にはぜひ立ち寄ってブラブラするのが良い。
2022年までの会場は任天堂本社の開発棟で行われていたそうだ。
正直世界的ゲームメーカーの開発棟に入れる機会なんてそうそう無いわけなので、その時に行けなかったのが悔やまれる。
入場
9時40分会場へ着き、中に入ると大勢のスタッフが「おはようございます!」と威勢よくあいさつをしてきた。
あいさつはジャブ。相手の心に入り込むための手段である。大概の人間は元気の良いあいさつにほだされる。これほどコスパに優れるものはない。
エスカレータで3階へ上がると、手荷物検査と受付のエリアがあった。受付で議決権行使書を渡し、入場票と案内の紙をもらう。
中に入ると、広々とした会場に第84回定時株主総会と書かれた白い看板が吊るされており、その左上と右上には大きく任天堂のロゴが入っており、シンプルで非常に洗練されたものだった。ただちょっと空調が効きすぎだった。
質疑応答
定刻の10時になると議長である古川社長が取り仕切り、監査報告や事業報告が行われた。古川社長は非常に話がわかりやすく、言葉を相手に伝える能力が高かった。マジでそれだけで好感度爆上がりだった。
その後、色々と有名な「任天堂の質疑応答」が行われた。
一部印象に残った質疑応答として、
Q.すべての人を笑顔にすると謳っているが、視覚障害を持つ人にも楽しめる作品が他社にあるのに任天堂にはない。
A.具体的なゲームタイトルの回答はできないが、今後はその他不自由がある人にも楽しめるような作品を作っていく。
というゲームのアクセシビリティに関する質問
Q.先日のニンテンドーダイレクトでの発表タイトルが少なく、新規タイトルもなかった。
A.それでは一度ニンテンドーダイレクトの映像を御覧ください。
(映像が流れ終わり)
戦略として新規層と今までの任天堂ファンが楽しめるようにしている。
今回は新規層ではなく旧作を楽しんだファンに向けてのラインナップであるため、新タイトルは少ない。ぜひ今後楽しみにしていただきたい。
この質問の回答ですぐさまニンテンドーダイレクトの映像が流れ出すのは流石としか言いようがなく、一流を肌で感じた。
全体的な感想
今回の任天堂株主総会の感想として、まず株主の幅広い年齢層が印象的であった。男女比が6:4ほどで、若い層が多く参加していて、新鮮であった。なんなら子どもも出席しており、すべての人を笑顔にというCSR活動にふさわしいものであった。
議長からの報告や質疑応答の回答などでみられたが、古川社長の「人に言葉を伝える力」の強さを感じた。もう一度行ってみたいと思える株主総会だった。